実感と創造力
2011.04.08 Friday 00:13
今夜も暖かい。
★
楽曲や映像のダウンロード販売に関するサイト構築の打ち合わせの後、
今回の地震に関する余談で少し話した。
震源付近の東北地方を報じる報道で、
「被災者」「被災を免れた人」という言い方をするが、
今回の震災は国内の何分の1というかなりの広範囲に被害が及んでいるのだから、
「被災を免れた人」というのは、直下で被害を受けた人以外の全国民である気がする。
こんなに小さな小さな島国なのだから。
例えば数年前から、
海面上昇により海水に陸地が浸食されてしまう危機にされされ続けている
オセアニアエリアのツバル諸島。
この件を踏まえて10年前辺りから、
よりいっそうCO2削減やカーボンオフセットに関する取り組みが盛んに行われており、
その意識の高さ、あるいは低さの意識格差という事もまた、年々広がっている気がする。
今回の震災の件を
色々な所で見聞きする度に思うのだけれど、
2タイプの人がいて、環境問題にしろ震災の問題にしろ、
「自分の生活圏に不自由が及んでいなくとも、
緊張感を持って問題に取り組める創造力のある人」と
「自分の生活圏に不自由が及んで初めて、騒ぎ始める人」と
2タイプいる気がする。
身の危険を肌身で感じて自己防衛をするのは、
動物として当然の行動だが、そうでなくても協力的な行動を取れるかどうか。
その辺りの意識や良識が今、物凄く問われている気がする。
その対象は被災を免れた全ての人々。
たまにホテルに泊まると思うのだけれど、
非常にシンプルで必要最低限のもので部屋が構成されている。
同時に自分の自宅に無駄なものがいかに多いかという事にも気付かされる。
家庭での無駄な電気は使わないようになど、
CM等で節電を急に呼びかけているが、そもそもそんな事は当たり前で、
むしろ、今までの社会や都市がおかしかったのだという気もする。
この夏の電力不足はより深刻だというが、
それはこれまでと同様のライフスタイルを維持する事と照らし合わせると
深刻なだけであって、各家庭や大型施設、鉄道含め、全てのエアコンの電源を
切ってしまえば、そんな事は簡単に乗り越えられる筈だ。
冬は寒く、
夏は暑いという当たり前の感覚を取り戻せばいい。
むしろ都市部の室外機からの温風がすべて無くなれば、
逆に少し涼しくなるくらいかもしれない。
原発の件を含め、
この機会にライフスタイルや都市構造など、
様々な事を大きくシフト出来なければ、
この国は完全に没落する気がする。
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