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4/4_個展_銀座


もう6年前、
まだ6年前なのか。

未だ独身の自分とは正反対に、
ウチの弟はだいぶ早い時期に結婚をした。

その結婚式が6年前に、
グアムで行われた。

ところが、
帰国の翌々日に自分の個展のスタート日が控えていた。

26歳の終わり頃、
勢いに任せ、何の保証もまとわず、
デザイナーとして独立をした。

約2年が過ぎ、
リハビリ程度に個展でもするかと、
世田谷のとあるカフェのオーナと話、
その店内の奥にあるギャラリーで
個展をする事になった。

しかし、仕事の忙しさに加えて、
描くべき作品を考え続けた挙げ句、
結婚式に行っていては作業が、
まったく間に合わないという状況に陥った。

結婚式は欠席できない、
でも絵も描かなければならない。

そして、
すべての画材とMACのノートと共に、
グアムに飛んだのだ。出入国はもちろん、
荷物検査で凄く時間がかかった。

6日程度の滞在中、
部屋に大きな机を2台入れてもらい、
太平洋が眺められる海沿いの高層ホテルで、
延々と絵を描き続けた。

早朝に起床し、
海に飛び込み、シャワーを浴び、
レストランで朝食を食べ、
絵を描く。

後にも先にも、
あれほど最高の作業環境は無かった。
この先、あれ以上の作業環境があるだろうか。

いつも決まった時間に来る
ベットメイクの黒人の太った女性は、
「絵描きさん、作品は如何ですか」と話しかけてくれて、
部屋にこもって絵を描いているお客さんがいると、
何人かのベットメイク係の人やスタッフが部屋に来て、
よく談笑した。

そして、
ポストカードとその場で折り紙の鶴を折って渡すと、
毎日部屋に来るようになった。

何とか描き上げ、
帰国後に20点の作品で行った、
無名のカフェでの個展は、
会期中、偶然に訪れた芸能人、
女優1名、大物クリエイターとの出会いで、
次の個展をいきなり六本木ヒルズで行う事になった。

あれから6年、
その時に描いた絵はいまだに注文が来る。

グアムの記憶は、
弟の結婚式と絵を描いていた記憶、
窓から見える太平洋、それくらいしか覚えていないが、
とにかく怖いもの知らずというか、我武者らだった。

あの時の展示以来、
注文以外の絵をほとんど描いていない気がする。

学生時代も含め、
スペースや印刷物にお金を払って行った展示も、
あの時だけだった。

今年は1回くらい、
というよりも年に1回くらいは、
頼まれたものでは無い個展をしてみようか。
厳密に言えば、オーダーでは無い自由に描いた作品を
もう6年も描いていないのだ。

今、
自分はどんな絵を描きたいのかなと思いながら、
作品を描いては完成させて来たのだから、変な感じだ。


 
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